よしたかのぶろぐ

田舎の院卒が都会でもまれる話

大学院説明会がありました

この時期になると学部生,特に理系の学部では進学か就職か悩み,大学によっては研究室配属も決定したりします.

私の田舎大学では進学率が他の理系国立大より進学率が低く,就職委員会や大学教員がこぞって手招きし始めます.そんな中,大学院説明会に学生メッセージで登壇したとき意外と参加者が多かったため,もし参考になればと思い備忘録として残そうと思います.

 

 

概ね,

  • 自己紹介
  • 先生や先輩から聞いたこと
  • 大学院という場所で身につける力
  • これからの時代にとって必要なこと

を話しました.

 

 

まず自己紹介での進学前の体験談について.

大学入学から漠然と進学を考えていましたが,学部ではコミュニケーション力をつけようと勉学はそこそこにした学生でありました.正直専門性云々ではない.
そこで学部4年のとき,進学を考え直しました.就活イベントに積極的に参加し,本当に進学したい理由があるのか探しました.

 

3週間の池袋生活を経て,様々な企業と出会い,そこで出会った他大学の院生とも意見を交わしました.

そこで得た答えは 社会はいつでも出れる でした.学生として自分の人間力を磨く目的を果たしたい.そもそも人間力は理系力と文系力に二別できるとドクターの先輩からききました.学部で十分文系力を培ったと感じる自分に圧倒的不足要素は論理的思考である理系力.理系学部に在籍したにも関わらず理系力が無いとわかったのです.

 

 

では大学院でなにが得られるか.

  1. 論文(論理的思考,貴重な経験)
  2. 発表(プレゼン力)
  3. 実践が前提による知識量の圧倒的定着
  4. ひとつのことを掘り下げ成し遂げた達成感と自信

大きく4つ挙げられます.

 

また就職では,専門性があるとみなされるだけで十分戦えます.学部の内容では専門性とはいえない.今になって尚更そう感じます.
社会的貢献度からみても,大学が7割といわれる論文は日本でみるとレベルが低いと文科省は警鐘を鳴らします.

 

 

また,先日ニュースになったキュレーションメディアを考えると「サービスの種類より質の時代」と感じます.大学院では研究を通して,当たり前とされる事象についても検証,実験し質としての優位性などを考えます.とにかく吟味と考える癖がつくのです.

 

 

確かに,勉強は社会にでてもできます.ですが学部4年で就活した中で,進学先でしかできない勉強を経験,選択しないのはもったいないと感じました.

今やりたいことではなく,どんなことができるようになっていたいのか,どんな人間になりたいのかをよくイメージする時間が大学院にはあります.

外国人、学会等他大学の人、企業の人と会う機会が増えることにより大学院ならではの視野が手に入ります.早く社会に出た方が得られる視野に価値を感じる,という方は是非楽しい就活をしてほしいと思います.

 

 

 

最後に、「みんないくから、就活したくないから、もう一年遊べるドン」は危険でありますのでお気をつけて.